国内最高齢の女性映画監督が語る 日本がよくならない理由

公開日: 更新日:

 さらに日本の現状について、こう憂うのだ。

「吟子さんは身をていして重い扉を開きました。しかし今、女性が本当に立ち上がらないから、いつまでたっても日本はよくならないんだと思います。NHKの番組ではないですが、ボーッと生きてちゃいけません。高齢者も若い人も、もっと真剣に考えないと」

 夫で映画監督の山田典吾氏は1998年に他界。自身も17年前の70歳の時から監督となり、実写6本、アニメ2本の計8作品を送り出してきた。

「だんだん体はいうことをきかなくなっていますが、年齢を考えることはありませんよ。この間も“堕胎ができなくなるまでほったらかしにしておいて、中学生が出産するケースが増えている”という話をお医者さんに聞いたんですが、それをどう作品にできるか一生懸命考えているところです。まだまだ撮り続けるつもりですよ」

(取材・文=平川隆一/日刊ゲンダイ

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動