てれびのスキマ 戸部田誠
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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

“ぶりっこ”みな実は周囲の願望に応えた律儀すぎるキャラ

公開日: 更新日:

 2009年、TBSに入社。しかし、同期の江藤愛はすぐに朝の情報番組などに起用され、毎日のようにテレビに出ていたが、自分が担当するのは深夜番組やラジオ番組ばかり。後れを取っているような気がしていた。けれど、限られた仕事は準備期間が多いことだと気持ちを切り替え、与えられたことを120%の力で全うするようになった。

 やがて“ぶりっこ”キャラが注目されるようになった。たとえ批判されても、それで知ってもらえばいい。その代わり「夜中のニュースだったり、早朝のニュースを手を抜かずにきちっとやる」(同前)のだと。その上で全力でそのキャラに徹した。

「女性で生まれてきたので、女性であることを最大限に楽しみたいと思っていて。だから計算高くても、あざとくても、褒め言葉として受け取っておこうかなと思って」(同前)

 たとえば電車に乗っているとき「ぶりっこしてないじゃん」とささやかれることもある。そんなときは「ぴょん」とかわいく電車を降りるのだという。それが「田中みな実だから」(フジテレビ「グータンヌーボ2」20年2月4日)だ。

「イメージって自分で作るものじゃなく、こうあってほしいと周りが求めるものだから、私はそれに応えていけばいいと思っています。2020年もそうして型にはめず流れに身を委ねて、乗っかれるものには乗っかっていこうかなって」(幻冬舎「GINGERweb」20年1月3日)

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