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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

歯車が狂ったミルクボーイが再び漫才熱を取り戻すまで

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「(M―1入場の)せり上がりのときに2人とも緊張しすぎて、死んだと思うんですよ。今2人で『こういう番組出たかったなぁ』っていう夢を見てる」(ミルクボーイ・内海崇/テレビ朝日「相葉マナブ」2月9日放送)

 昨年末の「M―1グランプリ」(テレビ朝日)で優勝し、大ブレークを果たしたミルクボーイ。嵐の相葉雅紀と共演して「夢みたい」と語った上で、ツッコミ担当の内海崇(34)がM―1を振り返ったのが、今週の言葉だ。

 内海とボケ担当の駒場孝(34)の2人は、ともに大阪芸術大学に入学。落語研究会で出会ってコンビを結成した。彼らのネタを見て落研に入ってきたのが、のちに2016年「キングオブコント」(TBS)のファイナリストとなる「ななまがり」の2人だ。

 ミルクボーイは06年の「大学生M―1グランプリ」で優勝。その勢いのまま、プロになると4年後には「M―1」の本戦で準々決勝まで進出し、敗者復活戦も経験した。まだキャリアは浅いながらも、決勝に手が届く位置まで来て順風満帆だった。ところが、その年を最後に「M―1」がいったん終了してしまう。

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