著者のコラム一覧
ダンカンお笑いタレント・俳優・放送作家・脚本家

本名・飯塚実。1959年、埼玉県毛呂山町生まれ。落語家を目指し立川談志に弟子入り。「立川談かん」として活動した後、たけし軍団入り。お笑いタレント、俳優、放送作家、脚本家と多才で、現在はTAPの専務取締役。

「ホープ師匠やめてください!」日本一の“発展場”の銭湯で

公開日: 更新日:

 あの頃の銭湯内の張り紙も、ちょっとほかのお風呂屋さんでは目にしないだろうなあ? というものがいくつかあったのだ。「最近、若い男性の下着を持ち帰る者がいますのでご注意ください」やら「休憩室の電灯を消しての不純な行為禁止」(別に電灯をつけていけないということではありませんよー!!)。

 そんな中、あのおバカ過ぎるおおらかな事件は発生したのでした……。ゴムパッチンでかつて日本中を笑いの渦に巻き込んだ「ゆーとぴあ」のホープ師匠は同じ町内に住んでいるということもあり、ちょくちょく銭湯で顔を合わせました。

 その師匠が新宿でラサール石井さん作・演出の芝居をやるので、それに出演してほしいと直接出演交渉をしてきたのです。しかも、その銭湯のサウナの中で……。もう一度述べておきますが、その当時、その銭湯は有名な同性愛者の発展場だったのです。

 ちなみに、お客さんはほかに4、5人いました。その状況での師匠の出演交渉……。

 俺が渋っていると次第に師匠は説得に熱が入ってきて「な、ダンカンちゃんこの通り(手を合わせて)一回だけやってくれ!!」「普段あまり舞台芝居の経験はないだろうけど、一度やったら快感でやめられなくなるって!!」「いや、俺がさバーンと受け止めるから、ガンガンやりたいだけ突っ込んできていいからさあ……、ね、頼む!! この通り、お願い、やってー!!」。

 その直後、俺たち2人はほかのお客さんの「モノスゴイ〇モがサウナにいる」という番台へのクレームで全裸のまま、平謝りをするという結末を迎えたのであった……。情けねえ!!

 (つづく)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃