著者のコラム一覧
ダンカンお笑いタレント・俳優・放送作家・脚本家

本名・飯塚実。1959年、埼玉県毛呂山町生まれ。落語家を目指し立川談志に弟子入り。「立川談かん」として活動した後、たけし軍団入り。お笑いタレント、俳優、放送作家、脚本家と多才で、現在はTAPの専務取締役。

語るも涙の「花嫁の父」残酷物語 連れてきたのはウガンダ

公開日: 更新日:

「幼きわが娘2人……このかわいい2人の将来に幸あれ……」とポツリと呟く父親はふっと頭の片隅でいつも知らず知らずに思い浮かべてしまう。「……でも、どれほど愛おしくとも、女の子だからいずれは見知らぬ男に奪われていってしまうのか……いやいや、2人の娘が幸せであってくれるなら、それは親のワガママというもの……」。それをまるで自分を恥じるかのように即座に打ち消すのであった……。

 それから二十数年の歳月が過ぎ、まさかその愛すべき父親に、人生の生き地獄のようなことが待ち受けていようとは、だれが想像したであろうか……。

 これは聞くも涙、語るも涙の「花嫁の父 悪夢物語」のノンフィクションである。

 まず、最初に父親に人災が襲いかかったのは1994年のことであった。その日、長女は父親にいつになく神妙な声で話しかけた。

「お父さん、会ってもらいたい人がいるの……」

 父は娘のその一言ですべてを悟った。そして、心の中で「会ってもらいたい人……ついにその日がきたか、いや、娘も27歳、嫁ぐには早過ぎず遅過ぎず……ここは父親として娘の幸せを一番に思うのが親の正しい態度というものであろう」と、何度となく自分の気持ちを咀嚼すると、「うん、おまえがいいと思うなら……いいんじゃないかな」と静かに言った。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  2. 2

    遠野なぎこさんか? 都内マンションで遺体見つかる 腐乱激しく身元確認のためDNA鑑定へ

  3. 3

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  4. 4

    ドジャース大谷翔平に「不正賭博騒動」飛び火の懸念…イッペイ事件から1年、米球界に再び衝撃走る

  5. 5

    “過労”のドジャース大谷翔平 ロバーツ監督に求められるのは「放任」ではなく「制止」

  1. 6

    酒豪は危険…遠野なぎこが医学教授に指摘された意外な病名

  2. 7

    今度は井ノ原快彦にジュニアへの“パワハラ疑惑”報道…旧ジャニタレが拭い切れないハラスメントイメージ

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    近年の夏は地獄…ベテランプロキャディーが教える“酷暑ゴルフ”の完全対策

  5. 10

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去