著者のコラム一覧
ダンカンお笑いタレント・俳優・放送作家・脚本家

本名・飯塚実。1959年、埼玉県毛呂山町生まれ。落語家を目指し立川談志に弟子入り。「立川談かん」として活動した後、たけし軍団入り。お笑いタレント、俳優、放送作家、脚本家と多才で、現在はTAPの専務取締役。

「カレーは飲み物!」と言い放ったウガンダ・トラの思い出

公開日: 更新日:

 クル、クル、クル~ン、カラン! お~、随分とここは賑わってる居酒屋じゃないのさ! とノレンをくぐって店内に入ると……。

「カレーは食べるものじゃなくて飲み物なのよ! ゴクゴクゴク」――おー!! カレーライスのお皿を口につけ、傾けるとそのまま一気にルーもごはんもスプーンで口の中に流し込んでいるー!! う~ん、お見事!!

 これぞ正しくデブタレのはしり、ウガンダ・トラさん(2008年、55歳没)の十八番のカレー飲みではないか!! ということは時代は90年代の後半、場所は丸ノ内線中野新橋駅から徒歩5分(ちなみに当時俺が住んでいたマンションから徒歩20秒)、中野本郷通り沿いにあった一見ゴミ屋敷と見間違いそうな居酒屋「信ちゃん」なのだ(現在は「信之助」に改名し、駅近くで営業)。

「カレーは飲み物」の名言が誕生したのは「信ちゃん」では毎週木曜日を「カレーの日」と決めていたからであったのだ。

 その「信ちゃん」には夜な夜な中野に住む芸人が集まったものである。我々たけし軍団はもちろん、ヒップアップの川上さんはしょっちゅう奥さんと喧嘩して泣きながら店にやってくるわ、下戸で一滴もアルコールを飲めない松村邦洋がなぜか悪酔いしたかのように店内で(だれも相手にしないのに)モノマネを永遠に続けるわ……などなど、それはさておき、ウガンダさんは実にムシャムシャカッカッズルズルベチャベチャモゴモゴとひたすら口を動かしている人であった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋