著者のコラム一覧
板坂康弘作家

東京都出身。週刊誌ライターを経て、阿佐田哲也、小島武夫が結成した「麻雀新撰組」に加わり、1972年創刊「近代麻雀」の初代編集長。小説CLUB新人賞を受賞して作家デビュー、著書多数、競輪評論でも活躍。

<5>麻雀は常に「情報処理」の能力が求められている

公開日: 更新日:

 阿佐田哲也さんの著書「麻雀の推理」(双葉社刊)の中に、こんな言葉が出てくる。

 麻雀は性格が、端的に反映してくるゲームである……ドキリとさせられる言葉だ。配牌、ツモ牌は天運で、雀卓に座る人には平等に運が回ってくる。勝敗の分岐点は、その他の部分にあると考えなくてはならない。

 阿佐田さんは勝負に合わない性格をこう指摘している。

 ①短気な人
 ②気の小さい人
 ③常識一本やりの人
 ④ひとつの考えにとらわれすぎる人

 確かに麻雀の実戦では、辛抱できない打ち手や、すぐオリてしまう打ち手は勝てない。この箴言、麻雀の枠を超えて、ビジネスの世界にも通用しそうだ。フレキシビリティーこそ、ビジネスマンに必要なのでは。

 さて、自分の性格といっても、これを確かめる機会はそうあるものではない。麻雀牌を握ってみると、自らの長所や欠点が、実戦を通して、いろいろと認識されてくる。失敗の少ない、慎重な性格だと思っていた人が、冒険できない臆病な人間だと自覚できたら、それも収穫といえそうだ。

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