二田一比古
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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

12時間以上粘り一八の話を聞き出すも…やっさんが顔に水を

公開日: 更新日:

 朝の喫茶店で始まったやっさんとの飲み会はすでに4軒目。お開きになったのは夜10時近くになっていた。足元がおぼつかなくなったやっさんを家に送ろうとタクシーに乗せた。運転手に家の方向を告げたが、走り出して間もなく、「おう、プラザホテルに行ってくれ」と行き先を勝手に変更してしまった。

 イヤな予感がした。この取材の少し前にも、別の取材で大阪にやっさんを訪ねていたのだが、その時の記憶が蘇った。その時は帰りは大阪から東京までの飛行機を予約していた。新幹線は夜9時ごろまで時間に関係なく飛び乗ることもできるが、飛行機はできない。やっさんから逃げる策だった。飛行機の時間を告げると「うちの嫁に車で送らせる」と言ってきた。断る理由もなく受けた。まずは車の中。「なにノロノロ走ってんや。抜かれとるやないか。右からまくれ」と競艇のごとく奥さんに指令が飛んだ。おかげで出発1時間以上前には空港到着。さらに、「まだ時間ある。俺がよく使う寿司屋がある。そこで軽くつまんでいけ」と誘われた。あっという間に30分前になった。搭乗手続きがあると席を立つと、「大丈夫や。俺が連絡しておけば飛行機は待っとる」と言う。そんなはずもなく、結局、乗り遅れた。仕方なく新大阪から最終の新幹線で帰京したことがあった。

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