二田一比古
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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

12時間以上粘り一八の話を聞き出すも…やっさんが顔に水を

公開日: 更新日:

■たばこに火を付けると「煙いんじゃ」と

 今回もまたそんな結末か。やっさんが指示したプラザホテルは当時の朝日放送の真ん前にあった。1階のバーは日頃から芸人やタレントが愛用していた。テーブル席に案内され、やっさんはお決まりのブランデー。一八の話を聞くラストチャンス。かろうじて「元気」なことと、新潟の少年院から出る日が近いことを聞き出した。丸1日かけてこれだけの話でもやっさんなら上々。これにて一件落着のはずだったが、0時近くに事件は起きた。

 やっさんはたばこを吸わない。禁煙席も分煙もなく自由に吸えた時代。私も吸っていたのでやっさんの前でも普通に吸っていた。1時間も経っていなかったと思う。私が火の付いたたばこを灰皿に置くと、突然、コップの水で消した。空調の関係でやっさんの方向に風が流れていたとはいえ、消されたことは不快だった。

 黙って再度、火を付けた。また水で消した。2人の間に変な空気が流れた。次の瞬間だった。私がたばこに火を付けると、「煙いんじゃ」と顔に向けて水をかけてきた。ズボンまで濡れた。従業員がおしぼりを持って駆けつけた。さすがに私も「やり過ぎですよ。煙いなら言ってくれれば、吸いませんよ」と抗議。やっさんに文句を言ったのはこれが最初で最後だった。やっさんは黙っていた。しばらく沈黙した。

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