著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

木村一八の暴行事件で自宅を訪ね…横山やすしと持久戦に

公開日: 更新日:

 芸人が不倫で騒がれる時代だが、昔の芸人は「芸の肥やし」とばかりに「飲む・打つ・買う」が当たり前の世界だった。

 やす・きよ漫才のボケで人気を博した横山やすしさん(享年51)はそんな芸人かたぎを受け継いだように酒と喧嘩と競艇だった。

 自由奔放に生きた希代の漫才師が亡くなったのは1996年1月。死因はアルコール性肝硬変。通称“やっさん”は無類の酒好き。二日酔いで出演することも日常茶飯事。私も何度となく一緒に飲み、その凄さを目の当たりにしていた。

 88年11月、長男の木村一八が六本木で乗車拒否され、タクシー運転手を暴行、逮捕された。父親もタクシー運転手とはよく喧嘩していたが、酒、喧嘩まで親子は似てしまうのかと世間をあきれさせた。

 運転手は脳挫傷の重症。一八は二十歳に近い19歳。俳優として活動していたこともあり、実名報道された。事件発生後、囲み取材に応じたやっさんは、女性リポーターから親の責任を問われ、「おい、姉ちゃん。俺は子供のしつけに厳しかったぞ。男は喧嘩するぐらいがちょうどいい」と威勢よく言い返したが、一八に少年院送りの厳しい処分が下されると、「ホンマにすみませんでした」と平謝り。自身も謹慎を申し出た。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝