本日開店!邦子のBAR<下>山田邦子×スリムクラブ爆笑対談

公開日: 更新日:

スリムクラブ結成秘話

山田邦子(以下、山)「『今宵は何杯? 邦子のBAR!』さて後編です。そもそもさ、2人はなんでスリムクラブってコンビ名なの?」

内間政成(以下、内)「相方がすてきな言葉を集めていたんですね」

真栄田賢(以下、真)「響きのいい言葉で、ゴールドとかリッチとか」

「どんなコンビ名にしようか考えていた時に電車に乗ってたら『スリムビューティーハウス』というエステの広告を見つけて相方がこれだ! と。スリムだけだと淡泊で寂しいので、周りをみんな巻き込もうということでクラブをつけました」

「私は結局、本名なんだけど、デビュー前は芸名も考えてたの。そのうちに女子プロレスラーみたいな、ローズとかモウさゆりとか迷走しちゃって。途中の候補ではスージーとかもあったかな。結局本名にしちゃった。2人は沖縄出身で沖縄で出会ったんだよね?」

「そうです、同じ大学(琉球大学)なんですけど、友達に面白いやつがいるよと紹介されまして。その日、僕と内間が帰り道一緒で、汚い話なんですけど、道端にゲロが落ちていたんですね。ゲロって普通はいろんな色が混ざっているじゃないですか」

「うーん……。まぁよくは見ないけど(苦笑)」

「普通は見ないですよね! それをなぜ見たかというと、そのゲロは1色でキレイだったんです。内間はそれを見て“この人、1品しか食べてないね”って、ボソッと(笑い)」

「汚いけどいいね(笑い)」

「それ以降、科捜研の内間って呼んでいます(笑い)」

【動画】山田邦子✕スリムクラブ【日刊ゲンダイスペシャル対談】〈後編〉M-1ラストイヤーに優勝宣言?

内間「今まではプレッシャーでガチガチでしたが…」

「スリムクラブって、コントと漫才のギリギリのことやっているよね」

「最初はコントをやっていたんですよ。漫才は難しくてできなかったのですが、コントのネタを漫才でやったらいいかもって」

「準優勝(2010年の第10回大会)したM―1って漫才のMだもんね。スリムクラブは結成15年目だからM―1もいよいよ今年が最後だね」

「優勝したいっす。今年、内間が今までで一番いい仕上がりなんです」

「今まではM―1がずっとプレッシャーだったので、ガチガチで終わってしまっていたんです」

「熱とか出る人もいるって聞くもんね。舞台に出る寸前まで壁に向かってみんなブツブツやっているじゃない。やすきよさん(やすしきよし)でさえ、寸前までブツブツやっていたもの。だから、その緊張感って芸歴でも年齢でもないんだよね」

「そうなんですね」

「私ね、今年初めて浅草演芸ホールに5日間出させてもらったの。ねづっちも出てて、私とねづっちは演芸っていってもピン(芸人)だし、本番までずっとネタをブツブツ言っているのね。でも、バックヤードではみんな寸前までベラベラ普通にしゃべっているの」

「よほど鍛錬を積んでいるとしか思えません」

「縁あって出させていただいた浅草だけど、私は同じ太田プロの先輩に(ビート)たけしさんがいて、浅草は聖地だと思っていたの。だから私みたいなテレビ屋やタレントは出られないと思ってたの。でも今回やっとたけしさんが通っていた居酒屋にも行くこともできたの」

「あー! 『くじら屋』ですね!」

「浅草の舞台に出るまで行っちゃいけないと思っていたから行ってみたのよ。そしたら、大将が“やっと来やがったな!もっと早く来いよ!”ってね。いいでしょこの言い方が。たけしさんはロールスロイスで乗り付けるけど、私は40年かかって先輩が夢への道をつくってくれているんだと思ってさ」

「いいお話です」

「太田プロには所属して40年もいさせてもらったから本当は辞めたくなかったんだけど、大御所みたいに扱われちゃってね。だから、新しいことしたいなと思い始めて、ハッと気が付いたら、たけしさんはもうとっくに辞めていたんだと。進んでいる人はどんどん先に行っているんだってね」

「すごいっすね、邦子ママ。辞める時はエネルギーも必要だったのでは?」

「もう60歳だから、お釣りみたいな人生じゃない? だから、もうズッコケたっていいんだから、やりたいことやっていこうって。たけしさんに追い付くことはないけど、頑張って追いかけようと思ってさ」

「いやぁ、邦子ママは真面目ですね」

「いや、バカなのよ。本当のことを言うと、ふざけたことしか考えてないの。だから理解されないときは大変(笑い)。だって、いつもふざけているんだもん。バスガイドのネタやってくれって言われた時のためにカバンにいつも笛は常備してるし」

「サービス精神ですね!」

「カラオケ行ったら歌も入れられちゃうし、ダメっていうのもシラけるし。あと、年取ってきたから、倒れたときに笛をピーッて吹けば助けてもらえるじゃない?(笑い)」

「これは愛ですね。皆さんに対する愛! 僕たちはコンビですが、ピン(芸人)は大変だと思います」

「でも、全部自分のせいだし、ギャラも割らなくていいし(笑い)。ねぇ、またお店に遊びに来てねー!」

「いーよー」

「軽いなっ!(笑い)」

(おわり)

【動画】山田邦子✕スリムクラブ【日刊ゲンダイスペシャル対談】〈後編〉M-1ラストイヤーに優勝宣言?

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  2. 2

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  3. 3

    「時代と寝た男」加納典明(17)病室のTVで見た山口百恵に衝撃を受け、4年間の移住生活にピリオド

  4. 4

    中居正広氏に降りかかる「自己破産」の危機…フジテレビから数十億円規模損害賠償の“標的”に?

  5. 5

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  1. 6

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  2. 7

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  3. 8

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  4. 9

    「こっちのけんと」の両親が「深イイ話」出演でも菅田将暉の親であることを明かさなかった深〜いワケ

  5. 10

    長嶋一茂が父・茂雄さんの訃報を真っ先に伝えた“芸能界の恩人”…ブレークを見抜いた明石家さんまの慧眼

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも