東京都と大阪府のコロナ重症者の「基準」が違った(2020年)

公開日: 更新日:

 2020年、世界中を襲った新型コロナウイルス。本紙が心がけたのは、データとエビデンスを重視して報じることだった。

 感染者が急増した8月、東京と大阪の「重症者」の人数に大きな開きがあることが話題となっていた。大阪府の重症者が72人に達する一方、感染者が最も多かった東京の重症者数は25人だった。

 なぜ、開きがあるのか。本紙がたどり着いたのが、「基準」がおかしいのではないかという疑問だった。都と府、厚労省を取材すると、やはり基準が違っていた。府は人工呼吸器やエクモの装着、集中治療室で治療中の患者を重症者としてカウント。一方、都は集中治療室に入っている感染者を重症者として集計していなかった。

 厚労省は、集中医療を要する感染者も重症者として報告するよう通達していたが、なぜか都は対象外としていた。

 驚くことに、都の基準が違うことを厚労省も把握していなかった。本紙の取材で基準の違いが明らかになり、その後、NHKも後追いで報じている。

【連載】社会を揺るがし変えた 歴代スクープの裏側

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