著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

"修学旅行の夜”にいざなうジャルジャルが手にした人間味

公開日: 更新日:

 それまで以上に自信のあるネタができ、実際に会場も大爆発。審査員の松本人志も大絶賛した。だが、点数が意外に伸びず第6位に沈んだのだ。「子どもが上手に描けたと思った絵をお母さんに見せたら、『いや、全然うまないよ』って言われている感覚」(同前)になって自然と涙が出た。

 出場資格ラストイヤーの18年大会も優勝には手が届かず3位だったが、やり切ったという充実の表情を浮かべていた。福徳はM―1に挑戦した日々をこう振り返った。

「もう漫才に全力注ぐことはないでしょうけど、ジャルジャルずっとコントやってたんで、コントに全力を注いでいく人生になるんですけど、ホントに、お笑い人生の中で、これだけ漫才に本気になれたのが意外でした」(朝日放送「M―1アナザーストーリー」18年12月27日)

 彼らのネタは即興で作られる。2人で集まり、どちらか何かを思いついた側が仕掛けると、それに即興で乗っかりボケを重ねていく。話し合いをするとダメなのだという(関西テレビ「桃色つるべ~お次の方どうぞ~」20年6月6日)。だから、2人でじゃれ合っているようなネタができるのだろう。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  2. 2

    クマが各地で大暴れ、旅ロケ番組がてんてこ舞い…「ポツンと一軒家」も現場はピリピリ

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    安倍元首相銃撃裁判 審理前から山上徹也被告の判決日が決まっている理由

  5. 5

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  1. 6

    マツコ・デラックスがSMAP木村拓哉と顔を合わせた千葉県立犢橋高校とは? かつて牧場だった場所に…

  2. 7

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  3. 8

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  4. 9

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」