高倉文紀
著者のコラム一覧
高倉文紀美少女・女優評論家

札幌市生まれ。女優評論家。Webサイト「タレントパワーランキング」(アーキテクト=https://tpranking.com/)、雑誌「日経エンタテインメント!」(日経BP社)などで女優や女性アイドルなどの取材・分析を手がける。映画パンフレット、芸能プロダクション・企業向け分析リポートの執筆も担当。note個人クリエーターページ(https://note.com/tokyodiorama/)。

清原果耶 難役を天性の才能でこなすポスト広瀬すずに浮上

公開日: 更新日:

 雑誌「日経エンタテインメント!」(日経BP社)の取材で彼女に初めてインタビューしたのはデビューして間もない15年4月。その当時から「お話を聞いたり台本を読むだけで、映像のイメージが浮かぶ」と彼女が語るのを聞いて、“天性の女優”を感じた。

 普段の清原果耶はいつも笑顔で、明るいキャラクター。昨年公開された映画「愛唄―約束のナクヒト―」のプロデューサーは「ジブリ映画のヒロインのようなピュアで元気で芯の強さを秘めた女の子」をイメージして清原を選んだという。

 そのエピソードを資料で読んで彼女に話すと「初めて聞きましたが、私もジブリ映画が好きなので、うれしい」と笑顔で答えた。

 ちなみに「ジョゼと虎と魚たち」の監督は、宮崎駿の「ルパン三世 カリオストロの城」に衝撃を受けアニメの世界を目指したといわれる細田守の「おおかみこどもの雨と雪」で助監督を務めたタムラコータローだ。

 ジブリ映画のヒロインは意志の強さと心の美しさで支持されているが、同じように清原果耶も抜群の透明感と凜とした存在感が魅力的で、時代の救世主的なカリスマ性を持っている。

 だからこそ、混沌とした世の中の今、彼女の演技に心引かれる人が多いのだと思う。 

 (つづく)

【連載】2020秋冬映画 ヒロインの素顔と実力

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 2
    悠仁さまは昆虫学を究めたいと望むも…「自然誌を学ぶ大学」が玉川大学ではなく東大が濃厚なワケ

    悠仁さまは昆虫学を究めたいと望むも…「自然誌を学ぶ大学」が玉川大学ではなく東大が濃厚なワケ

  3. 3
    『ザ・ノンフィクション』話題の婚活回で“パロディー”にもなった50代男性の現在

    『ザ・ノンフィクション』話題の婚活回で“パロディー”にもなった50代男性の現在

  4. 4
    7カ月遅れで完成…岡田准一&宮崎あおい“5億円豪邸”の評判

    7カ月遅れで完成…岡田准一&宮崎あおい“5億円豪邸”の評判

  5. 5
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6
    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  2. 7
    「らんまん」語りで8年ぶり地上波連ドラ出演も…宮崎あおい“不倫・略奪”に今も女性の拒否反応

    「らんまん」語りで8年ぶり地上波連ドラ出演も…宮崎あおい“不倫・略奪”に今も女性の拒否反応

  3. 8
    小室圭さん“年収倍増”報道で《お前らが努力しなかった10年で年収3800万円になった》投稿が話題

    小室圭さん“年収倍増”報道で《お前らが努力しなかった10年で年収3800万円になった》投稿が話題

  4. 9
    STARTO本格始動で際立つ日テレのシタタカさ…TV各局×旧ジャニーズ“蜜月濃度”には微妙な変化

    STARTO本格始動で際立つ日テレのシタタカさ…TV各局×旧ジャニーズ“蜜月濃度”には微妙な変化

  5. 10
    小池都知事は次の選挙で「カイロ大卒」と記すのか 学歴詐称疑惑再燃で「選挙公報」に注目集まる理由

    小池都知事は次の選挙で「カイロ大卒」と記すのか 学歴詐称疑惑再燃で「選挙公報」に注目集まる理由