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神田松鯉講談師

昭和17年生まれ。群馬県出身。新劇・松竹歌舞伎などの俳優を経て、昭和45年2代目神田山陽に入門。昭和52年真打ち昇進。平成4年3代目神田松鯉を襲名。令和元年重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。

俳優を10年やって講談の世界に

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 この時、松鯉師匠、27歳。遅い入門だった。

「入門後にわかったことがあります。師匠山陽と他の師匠との違いです。講談は語り継がれた難しく堅苦しいのが本来のものですが、うちの師匠は従来のものを現代の人にも親しみやすく作り直しました。講談の骨格を崩さず、わかりやすくした。それだけ師匠山陽はインテリで、物事をよく考えていたんでしょうね。ただし、例えば『勧進帳』のようなきちっとまとまったものは講談でも崩せない。そういう制約もあるわけです。落語なら面白おかしく自由にやっていいわけですが」

 入門後は語り継がれてきた連続の速記本を書き写し、連続物に力を入れるとともに弟子の育成にも力を注いだ。

 令和元年にはその尽力が認められて人間国宝に認定された。 (構成=浦上優)

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