朝のワイドショー相次ぎ終了…“負け組”に足りなかったモノ

公開日: 更新日:

 この4月から、朝8時のテレビ風景ががらりと変わる。フジテレビ系ワイドショー「とくダネ!」とTBS系「グッとラック!」が3月で終了し、MCの小倉智昭立川志らくも交代するという。どちらも視聴率の低迷が理由だが、とりわけニュースものの取り上げ方に失敗したのが大きかった。

 同時間帯の世帯視聴率でダントツのテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」は、どこが違うのか。堅いニュースを羽鳥パネルで丁寧に解説して、玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)や長嶋一茂(スポーツキャスター)らがこじらせたり、鋭く突っ込んだりする。

 このわかりやすさと小気味よさが好評なのだが、だったら、お笑い芸人や人気ブロガーにこれをやらせればもっとウケるだろうと、「とくダネ!」と「グッとラック!」はカズレーザー田村淳を起用して、墓穴を掘ってしまった。

「羽鳥パネルは取材や準備・制作に時間とカネが結構かかっている。そこをタレントの薄っぺらいコメントとVTRで埋めようとしたのですから、番組離れが起こるのは当然でした。新型コロナウイルスを連日取り上げるようになってからは、その差は歴然でしたね」(テレビ雑誌編集デスク)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  3. 3

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 4

    「べらぼう」大河歴代ワースト2位ほぼ確定も…蔦重演じ切った横浜流星には“その後”というジンクスあり

  5. 5

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  1. 6

    「台湾有事」発言から1カ月、中国軍機が空自機にレーダー照射…高市首相の“場当たり”に外交・防衛官僚が苦悶

  2. 7

    高市首相の台湾有事発言は意図的だった? 元経産官僚が1年以上前に指摘「恐ろしい予言」がSNSで話題

  3. 8

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  4. 9

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  5. 10

    高市政権の「極右化」止まらず…維新が参政党に急接近、さらなる右旋回の“ブースト役”に