TVの責任は重大 恣意的なコロナ関連報道は事態悪化の一因

公開日: 更新日:

 70代以上89.2%、60代以上96.7%――。21日、谷原章介MCの「めざまし8」(フジテレビ系)がコロナについて「国内年代別死者 累計8981人」として取り上げたグラフである。

 死者が1万人を超えたのを機に取り上げたものだが、1万人ではなく8981人なのは理由がある。「今月21日午後6時厚労省より(年代が不明・調査中・非公表を除く)」と断りがあり、はっきりわかっている人が対象だから。

 50代までの死者は全体の3.3%、基礎疾患の割合が高い60代以上96.7%……すでにいわれていることだが、やっぱりそうかという驚きとともに、こういうデータをテレビがほとんど出そうとしない中、取り上げたことに驚いた。

 コロナ関連データは意図的なことが多い。新規感染者数、変異株、ワクチンで右往左往……。1万人は節目なので他の数字も並べると――。

 死者1万人は14、15カ月の数字で、年間1万人といわれたインフルエンザの死者に遅れて並んだ。

 感染者だが、東京都は13万7000人余り。これは人口のちょうど100分の1、つまり十数カ月で100人に1人だったことになる。「周りに感染した人がいない」という声をよく聞くのはこういう事情だろう。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手