TVの責任は重大 恣意的なコロナ関連報道は事態悪化の一因

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 日本と同じような感染者数の国はどこかというとイギリスだ。一時は1日数万人を数えたが、今は2000人前後。人口は日本の半分だから日本なら4000人。イギリスは首相も感染したが、ワクチン接種の劇的効果で抑え込みに成功。それが今の日本と同程度なわけだが……。人口がイギリスの7分の1のイスラエルの成功、現在は感染数がイギリスと1桁違う日もあるドイツを称えがちなのはどうして?

 ついでに。記者の突っ込み不足もひどい。緊急事態宣言でテンパった小池都知事は「都県境をまたがないで」と必死の形相。東京は神奈川、千葉、埼玉から何百万人も働きに来て成り立っている。「来るな、行くな」とどの口が言えるのか。ぶらさがりで「暴言だ」と言わないのが不思議になる。

 “禁酒令”もしかり。アルコールのCMは収入源だから、酒を目の敵にする都知事に「何か恨みでもあるのか」と嫌みの一つも言うのがスポンサーへの礼儀ではないか。

 自由に発言しているネットの声はほぼ無視。コロナの事態悪化は恣意的なテレビの責任重大。

(文・峯田淳/日刊ゲンダイ

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