乳がん闘病中断だいたひかる「命がけの妊娠報告」の覚悟

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 妊娠発表後、だいたは堰を切ったようにブログを更新している。25日に46歳の誕生日を迎えたことも嬉しそうに報告した。不妊治療を経験し、高齢出産にさしかかる直前のタイミングで出産した筆者としても、だいたの妊娠の喜びもひとしおだと理解できる。ただ、妊娠初期の段階での発表を案じる声もあった。それについて、だいたは22日更新のブログで〈私もガンにならなければ、このように発表しなかったかもですが!?未来は何が起こるか分からないから、目の前の1日を大切にしたいと思うようになりました〉と説明した。

 だいたの一連の不妊治療、妊娠発表に勇気をもらえた人がいる一方で、まだまだ不妊治療に苦しんでいる人、そして、乳がんのためどうしても子どもを諦めなければいけなかった人がいるのも事実だ。その方々に取ってみれば、やはり目をふさぎたくなることもあるだろう。

 そして、筆者がもう一つ懸念しているのは、著名人の45歳を超える高齢妊娠・出産が、同世代の女性たちに必要以上の希望や、その年齢にさしかからない女性たちに「まだ妊娠できる」という心の余裕を与えているのではないかということだ。一般社団法人「日本生殖医学会」は、不妊の頻度は25歳~29歳では8.9%だが、40~44歳だと28.9%に上昇すると説明している。45歳の妊娠は一般的に困難で、母胎にも負担がかかる。今後、だいたにはそうした点もフォローするようなコメントを出すことを期待したい。

 だいたが乳がんが再発せず、無事に子どもが生まれることを願ってやまない。=敬称略

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