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細田昌志ノンフィクション作家

1971年、岡山市生まれ、鳥取市育ち。CS放送「サムライTV」キャスターから放送作家としてラジオ、テレビの制作に携わり、ノンフィクション作家に。7月に「沢村忠に真空を飛ばせた男 昭和のプロモーター・野口修評伝」(新潮社)が、第43回講談社本田靖春ノンフィクション賞を受賞。

クラブ「姫」は安藤昇の愛人だった時の愛称から名付けた

公開日: 更新日:

 程なくして、全国指名手配の末に逮捕、収監される安藤昇の姿を見届けるかのように、洋子はこの翌年、銀座7丁目の木造の2階に、バーテン1人、ホステス4人、面積わずか5坪の小さなクラブをオープンする。店名は「姫」と名付けた。この店で安藤の帰りを待っていようと思ったのかもしれない。

 山口洋子はオープン当初、次のように振り返っている。

《「姫」をオープンしたのは一九五六年八月八日で、始めた年はいつも忘れてしまうのに、八月八日という開店の日だけはいつもはっきり覚えている》(「ザ・ラスト・ワルツ――『姫』という酒場」山口洋子著/双葉社)

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