「国立演芸場始まって以来の大掛かりなマジックと言われました」

公開日: 更新日:

「いや、推してもらっただけでありがたいです。ラスベガスでしたら普通にやっているネタで、たいしたイリュージョンじゃないのですが、国立演芸場の狭い舞台にオートバイを出したことで、国立始まって以来の大掛かりなマジックと言われました」

 規則にうるさい国立演芸場の搬入口から、バイクを入れたことに驚いたものだ。

「2年後、池袋の東京芸術劇場での公演で、舞台に乗用車を出して消したのを覚えてますか?」

 もちろん覚えている。バイクより大きい乗用車ごと伸が消えたのだ。驚いたのなんの。

「何か目玉がないと、お客さまに申し訳ないじゃないですか。そこでオープンカーを購入し、改造して舞台に出しました。消えた瞬間、お客さまが呆然としちゃって拍手がない。『あれ? 受けなかったかな』と心配になったら、少し間をおいて盛大な拍手が起こったのでホッとしました。あの時の車、一度も乗らないまま下取りに出しちゃいました。大変な損害です(笑い)。それでもお客さまが喜んでくれたから、お金をかけた甲斐があったというものです」(つづく)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    俺と巨人ガルベスの大乱闘の一部始終…落合博満さんのヘッドロックには気を失いかけた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」

  5. 5

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  1. 6

    侍J井端監督 強化試合メンバー発表の裏に「3つの深謀遠慮」…巨人・岡本和真が当選のまさか

  2. 7

    メジャー今オフにも「二刀流ルール」撤廃の可能性…ドジャース&大谷翔平に他球団のやっかみ集中

  3. 8

    “児童ポルノ”で衝撃逮捕!日本サッカー協会・影山技術委員長の素性…「精神的な負担を抱えていた」の声も

  4. 9

    奈良の鹿愛護会が語った現場のリアル…「シカさんをいじめるな!」の裏に横たわっている大問題

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発