初回は好発進も…清野菜名&坂口健太郎「ハンオシ」に漂う過去ドラマの“ごった煮”感

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 ヒットした恋愛ドラマのいいとこ取りをしたくなる気持ちもわからないでもないが、ドラマを描く上でこうした展開に傾きするぎると、陳腐で退屈なものになってしまうのはいうまでもないだろう。

坂口健太郎にときめけるかが分水嶺

 坂口健太郎が演じる百瀬は、自分の経済力なども含めて男性として自信を持っているからか、割と女性に対して「上から目線」で結婚を迫っていて、偽装結婚後のスタンスも「自分は迷惑かけるけど、あなたは迷惑をかけないでください」と、重箱の隅をつつくような細かいことばかりを言っていて、一般女性が今のところ好きになれる要素がまだない。

「逃げ恥」で星野源(40)が演じた平匡さんも確かに細かいことは言っていたが、それは依頼人として希望を提示していただけにすぎない。百瀬のように相手のメンタルをえぐるような嫌味ったらしい言い方はしていなかった。

 そして、新垣結衣(33)が演じたみくりとの距離感の絶妙さは平匡さんの童貞感が前提にあり、それが逆にウブな可愛さにもつながっていて、今までにない魅力的な男性キャラクターに昇華させていた。

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