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森暢平成城大学文芸学部教授

元毎日新聞記者。著書に『天皇家の財布』(新潮社)、『近代皇室の社会史』(吉川弘文館)、『皇后四代の歴史──昭憲皇太后から美智子皇后まで』(吉川弘文館、共著)、『「地域」から見える天皇制』(吉田書店、共著)などがある。

眞子さんの結婚は「国民」の気持ちに反していたのか? 皇室ジャーナリストの発言に違和感

公開日: 更新日:

 国民は解決を願っていた、国民が気にするような問題があったと、すべての国民の問題のように断じている。

 これは、近重氏の皇室観の古さに起因しているように私には感じられる。

「早いうちに解決金を渡して、終えていれば、今回のような結婚の形にならなかったし、今回、渡米されるにあたっても、眞子さんってこんな素敵な方、小室さんってこんな子だっていうことで国民は祝福モードで行くのが本来の皇室の結婚なんですよね」

■皇室観も家族観も多様化している

「皇室はこれまで通り、国民の象徴であって、尊敬されるべきものであるということを維持してほしいという方も多くいらっしゃるわけですから(略)今あるものを大切にしていくってことが必要なんじゃないかな」

 国民なる概念を持ち出し、「すべての国民」が祝うべき対象が皇室だという昭和の皇室観を「全国民」に押し付けていないか。この国に住む人びとの皇室観、そして家族観は多様化し、さまざまな家族の形を容認すべき時代になっている。世界はボーダーレス化し、国民国家の枠組みも崩れている。

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