著者のコラム一覧
城下尊之芸能ジャーナリスト

1956年1月23日、福岡県北九州市生まれ。立教大学法学部卒。元サンケイスポーツ記者。82年、「モーニングジャンボ 奥様8時半です」(TBS)の芸能デスクとなり、芸能リポーターに転身。現在は「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)、「朝生ワイド す・またん」(読売テレビ)、「バイキング」(フジテレビ)に出演中。

この時期、あちこちで紅白に関する話題が目につくはずだが…はっきり言って目玉はない

公開日: 更新日:

 先日、NHK紅白歌合戦の出場歌手が発表された。紅組が22組、白組が21組。「カラフル特別企画」ということで、松平健(68)が「マツケンサンバⅡ」を歌うとしている。このマツケンが白組の22組目ということになるのか、あるいは近い段階になって“目玉歌手”として大物が登場、もしくはなかなか出演してくれない隠し玉が明らかにされるのか……。

 という具合に、この時期、紅白に関する話題があちこちで目につくはずなのだが、どうも今年は盛り上がってこない。出場者の顔ぶれを見れば、確かにいま若い世代に人気のアーティストもいるし、高年齢ファンに向けた演歌勢もいるとバランスは取れているが、はっきり言って目玉はない。

 マツケンが目玉といえばそうかもしれないが、出場発表の直後から牛丼チェーンのCMにマツケンサンバを歌い踊るマツケンが登場し、頻繁にサビの部分を耳にするようになっている。CM起用は事前にわかっていることで、NHKはその勢いに便乗して盛り上げようというわけだろうが、何かチグハグだ。

 ずいぶん前から「紅白は時代遅れじゃないか」という声はある。近年はジェンダー問題もあって男性、女性でチームを分けることに批判もあった。そのためか、今年は紅組司会、白組司会という区別をなくし、すべて「司会」に統一した。NHKも「配慮している」というポーズを示したわけで、それならいよいよ紅白自体を考え直すべきときだろう。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  2. 2

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  3. 3

    N党・立花孝志容疑者にくすぶる深刻メンタル問題…日頃から不調公言、送検でも異様なハイテンション

  4. 4

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  5. 5

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  1. 6

    高市首相「議員定数削減は困難」の茶番…自維連立の薄汚い思惑が早くも露呈

  2. 7

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 8

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然

  4. 9

    高市首相は自民党にはハキハキ、共産、れいわには棒読み…相手で態度を変える人間ほど信用できないものはない

  5. 10

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗