三遊亭円丈さん76歳で死去 最大の功績は“円丈チルドレン”の活躍

公開日: 更新日:

 落語家の三遊亭円丈(本名・大角弘=おおすみ・ひろし)さんが11月30日、心不全のため都内の病院で死去した。享年76。葬儀は近親者で済ませた。

 名古屋出身の円丈さんは1964年、6代目三遊亭円生に入門。78年に真打ちに昇進、円丈に改名した。古典落語だけでなく「グリコ少年」や「悲しみは埼玉に向けて」など、斬新な世界観の新作落語を300本以上も発表。後進に大きな影響を与えた。

■昇太、喬太郎、白鳥…

「円丈師匠といえばやはり新作落語。それに感化されたのが春風亭昇太、柳家喬太郎、林家彦いち、弟子の白鳥といった“円丈チルドレン”です。今や演芸界のトップランナーの彼らも円丈師匠がいなければ今の芸風とは違った形になっていたはずです」(演芸評論家の渡邉寧久氏)

 衣鉢を継いだチルドレンの活躍に泉下で目を細めているはずだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾