高畑充希「ムチャブリ!」が大苦戦…“恋も仕事も頑張る未婚の女社長像”への違和感が原因か

公開日: 更新日:

「今回の『ムチャブリ!』の視聴率が伸び悩んでいる要因の一つに、『女性は生き生き働き、恋も仕事も頑張る……に違いない』という思い込みを感じさせる点があるのでしょう。今作の主人公は、バリバリ働いて充実しているように感じるのですが、『30歳で停滞しまくってる人生!』と本人が言ったり、母親が出てきて『結婚しろ』と言ったり、まるでひと昔前に描かれたキャリアウーマン像みたいです。恐らく、制作スタッフの男性が、今の働く女性に刺さると思うようなものを精一杯考えて詰め込んだのでしょう。しかし、リアルな女性の立場からすると残念な脚本に思えてしまいます」(コラムニストの水野詩子氏)

 特にコロナ禍の現在は、女性の貧困が問題となっている。日本は世界的にも男女の賃金格差が著しい国とされる。なのに「ムチャブリ!」が描くヒロインには自分の能力を買ってくれる上司がいて、自由にファッションを楽しみながら仕事も充実している。仕事の能力がイマイチでも周りからフォローしてもらい、成果を出すこともできる。しかし、コロナ禍で働く女性たちを取り巻く現実はそんなに甘くはない。そんな“恵まれ過ぎた女性”の姿をドラマで見せられても、憧れるどころか、現実とのズレに違和感を抱く人もいるのだろう。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃