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芋澤貞雄芸能ジャーナリスト

1956年、北海道生まれ。カリフォルニア州ロサンゼルスでテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌を中心に30年以上にわたり芸能・スポーツを中心に取材活動を続ける。代表的なスクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在は、星野源、ディーン・フジオカから羽生結弦、浅田真央まで幅広く取材活動を続ける。日刊ゲンダイDIGITALや現代ビジネスなどで執筆中。ツイッター現代デジタル芸能界一の嫌われ記者 芋澤がぶっちゃける極秘情報

松嶋菜々子はジリ貧のドラマ業界でも生き残る “消える大物”は篠原涼子と…あとは誰?

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 民放各局の番組制作費削減の動きが止まらない。直近の各社の中間決算を見ると、コロナ禍の影響でどん底だった前年度に比べると大幅増収を記録したものの、番組制作現場への還元はしばらく期待できそうにない。

 特に厳しい立場にあるのがドラマ部門。スタッフの大幅削減に加えてロケの縮小、さらにドラマにとって"生命線"とも言えるキャスティングにも制約が加えられつつある。出演料が高い割に数字(視聴率)が取れず、テレビ局に利益をもたらさすことができない役者はこれからますます淘汰されていく流れになっていく。

篠原涼子は「おちょやん」以降、地上波連ドラ出演なし

 では女優で、露出を大きく減らしそうなのは誰なのか。真っ先に思い浮かぶのは篠原涼子(48)だろう。『ハケンの品格』『アンフェア』シリーズをもっている篠原だが、今の彼女に1話200万円とも言われているギャラを払うテレビ局はあるだろうか。

 ここ数年を振り返ると、地上波ではNHK朝ドラ『おちょやん』以外の連ドラ出演は2018年以降ゼロだし、昨年は13歳年下の韓流アイドルとの不倫市村正親(73)との離婚があった。女性からの支持を集めてきた篠原にとっては明らかな逆風であり、これまで付き合いのあったテレビ局としても、篠原のキャスティングには慎重にならざるを得ない。

 篠原に続くのが小泉今日子(56)、宮崎あおい(36)、井上真央(35)だ。

 業界では、小泉が篠原と同じ1話200万円で、宮崎が180万円、井上が160万円とも言われている。

「小泉や宮崎と同じクラスに松嶋菜々子(48)もいますが、彼女はかなり早い段階からプロモーションの方針を変えています。『番手でも構わないが存在感のある役どころ』というのが局側との暗黙の了解事項です。1話あたり100万円前後……主演の約半分のギャラですが、拘束時間や肉体的な負担を考えれば決して悪い仕事ではないでしょう。小泉や宮崎も、いずれは松嶋のようなプロモーションの仕方をしていかなければならなくなるのでは……」(ベテラン芸能マネジャー)

柴咲コウは1話200万円以上でも主演が決まる

 一方、1話200万円を超える高額ギャラにもかかわらず主演を決める女優もいる。

 例えば、今年4月期の『インビジブル』(TBS系)で高橋一生(41)とW主演をする柴咲コウ(40)だ。

「柴咲は1話のギャラが220万円とも250万円とも言われていますが、彼女の場合はドラマ全体の予算や他の出演者との兼ね合いで自らのギャラを十分吟味して決めていくやり方で、融通が利くから局の評判は極めていいと聞いています」(テレビ関係者)

 同じやり方としては土屋太鳳(27)の名前も上がる。4月期に『やんごとなき一族』(フジテレビ系)で、4年ぶりに連ドラ出演をする。フレキシブルなギャラ設定で、今回はかなり割安になっていると評判になっている。

 この制作費削減の嵐の中で、いったい何人の女優が生き残ることができるのか。

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