著者のコラム一覧
児玉愛子韓国コラムニスト

韓流エンタメ誌、ガイドブックなどの企画、取材、執筆を行う韓国ウオッチャー。新聞や雑誌、Webサイトで韓国映画を紹介するほか、日韓関係についてのコラムを寄稿。Webマガジン「オトナの毎日」でイラストエッセー【毎日がエンタメ】を連載中。

自分はさておき他人を批判「マクチャンドラマ」のような大統領選に悩む韓国の有権者

公開日: 更新日:

 篠原涼子が主演のNetflixオリジナルドラマ「金魚妻」が人気だ。華やかなタワーマンションに住む住民たちの禁断の不倫を描いたラブストーリーで、夫婦間の問題やコンプレックスなどが共感を呼んでいる。動画配信コンテンツの調査会社フリックスパトロールによると、2月14日の配信スタート以来、台湾や香港、タイでもランキングの上位に入り、注目の高さがうかがえる。

 一方、不倫をテーマにしたドラマが話題になりがちな韓国だが、意外にも「金魚妻」の注目度は高くない。韓国では不倫がご法度のお国柄なのに不倫を描いたドラマは人気がある。にもかかわらず、「金魚妻」が視聴ランキング圏外なのは、いまやドラマ大国となり、魅力的なKコンテンツであふれているからだ。

「ネットフリックス韓国」の視聴ランキングには韓国で人気の“マクチャンドラマ”と呼ばれる不倫ドラマがランクイン。“マクチャン”とは炭鉱にある坑道の突き当たりのこと。いつ崩れ落ちるか分からない場所のことで「どん詰まり」を意味し、それが転じて「非現実的でとんでもない展開のドラマ」をそう呼ぶ。

“不倫”といえば、韓国には「ネロナムブル」という言葉もある。「私がすればロマンス、他人がすれば不倫」の略語だが、ドラマを指した言葉ではない。自分のことは棚に上げて他人を批判し、自分が同じことをしても知らん顔している現政権を皮肉ったものだ。今の文在寅(ムン・ジェイン)政権下で定着した。

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