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児玉愛子韓国コラムニスト

韓流エンタメ誌、ガイドブックなどの企画、取材、執筆を行う韓国ウオッチャー。新聞や雑誌、Webサイトで韓国映画を紹介するほか、日韓関係についてのコラムを寄稿。Webマガジン「オトナの毎日」でイラストエッセー【毎日がエンタメ】を連載中。

386世代の台頭から続く新たな北朝鮮観 映画「スティール・レイン」は監督の政治思想も反映

公開日: 更新日:

 1950年に始まった朝鮮戦争は朝鮮半島を南北に分断。戦火は3年後の休戦協定で収まったが、今も終戦にはなっていない。その後、韓国と北朝鮮は一触即発の時期もあり、60年代には北朝鮮のスパイが韓国内に侵入。大統領官邸への襲撃未遂事件も起きている。当時は反共法もあり、映画の中の北朝鮮のイメージは“極悪非道”そのもの。北朝鮮を好意的に描くなど到底許されなかった。検閲は70年代に入るとさらに厳しくなったという。

 そんな韓国映画界が大きく変化したのは90年代末のこと。国策として映画産業を支援した金大中(キム・デジュン)大統領により、映画の検閲は廃止に。朝鮮戦争や分断、北朝鮮の描き方に“表現の自由”がもたらされた。単純に北朝鮮を“悪”とするのではなく、同胞として時には恋愛や友情を軸にしている。

 カン・ジェギュ監督の「シュリ」(99年)や「ブラザーフッド」(04年)はハリウッド映画並みのスケールで南北分断の悲劇を描いた超大作。パク・チャヌク監督の映画「JSA」(00年)は共同警備区域で南北間の友情が芽生えていく。

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