加山雄三がコンサート引退発表 若大将が歩んだ“山あり谷あり”芸能人生と不屈の精神力

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 あくまで前向きで、最後まで走りきる。

■73歳でエレキをかき鳴らす姿

「最後だからって、特別なことを考えてるわけでもない。最後までいつも通り。一生懸命やるだけ。それができれば、ああ、良かったなと思えるだろう。これからも音楽は親友であり大切にしていきたい」と、どこまでも格好いいのである。構成作家のチャッピー加藤氏が言う。

「加山さんは何度かお目にかかってますが、非常にメカに強く、新しもの好きなんですよね。ゲーマーで最新ゲームをほぼ攻略しているのは有名ですが、iPodが出て間もない頃に『これに自分で作った曲を入れて、外で聴いたりしてるんだ』といち早く使いこなしていたり、とにかく感性が若い。2010年、武道館でのデビュー50周年ライブでは、73歳(当時)で第1部にエレキをかき鳴らして1人で1時間ちょっと歌い、第2部で谷村新司さん、南こうせつさん、さだまさしさんら、後輩たちが駆け付けたんですが、加山さんのほうが若く見えました。1人だけ2ステージは本当にすごかった」

 不撓不屈(ふとうふくつ)の精神力は、どれだけ後輩にも影響を与えたか。人生はまだまだ続くと意気軒高で、ラストステージでも、いつものあのエレキを響かせることだろう。

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