加山雄三がコンサート引退発表 若大将が歩んだ“山あり谷あり”芸能人生と不屈の精神力

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「入り口があれば出口がある。もうダメだと思ったら、ぴたっとやめていく。そのけじめってのは大切だと思うんだよ」などとコメントし、加山雄三(85)は年内をもってコンサート活動から引退すると発表した。4月に85歳を迎え、家族やスタッフらと協議した結果、「人間いつかは終わる。まだ歌えるうちにやめたい」との決断にいたったという。

 1961年のデビュー曲「夜の太陽」から60余年、弾厚作のペンネームで作曲も手掛けた「君といつまでも」など、あまたのヒット曲を送り出してきた若大将は9月の東京国際フォーラム公演をラストショーと銘打ち、12月の豪華客船飛鳥Ⅱでの船上ライブでマイクを置く。

「幸せだなあ、という『君といつまでも』間奏のセリフは曲のアレンジを気にいった加山さんがレコーディング中につぶやいたことで知られ、流行語にもなりましたけど、敬愛するエルビス・プレスリーを意識してやったという説もあります。加山さんはシンガー・ソングライターの草分け」と、音楽プロデューサーは言う。

 66年のザ・ビートルズ来日時は、メンバーと交流した数少ない日本の芸能人であった。4人の滞在する東京ヒルトンホテル(当時)にアポなしで訪れ、すき焼きをルームサービスで注文し、振る舞った逸話である。

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