著者のコラム一覧
井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

「トップガン・マーヴェリック」人気で国会議員は防衛費増額とか思うのかな

公開日: 更新日:

 喜怒哀楽の4パターンの表現が分かりやすい、トム・クルーズの映画「トップガン・マーヴェリック」がヒットしてる。実際に戦闘機に俳優を乗せ、本人が操縦したわけじゃないにしろ、実写の迫力がウケてるとか。ここんとこ、アメコミやアニメ、ウルトラマンだけでもっていた映画館にトムなら何でもOKのファン以外も集ってるようだ。ロシアのウクライナ侵略で若い兵士が日々、何百人と死んでる時だが、戦闘機のマッハの宙返りぐらいは、人畜無害で気晴らしになるのだろうが。

 ジェットコースターみたいな画面だろ? と若い仲間に聞くと、「これがツッコミどころ満載にしろ、今にもどこかで起こりそうな空中戦ですわ。遊園地やゲームじゃない、“戦争体感モノ”です。手に汗どころか、首の周りに脂汗が出ました」と。中身は単純で、どこかの専制独裁国家がウラン濃縮施設とやらを稼働させるので、戦闘機兵器学校(通称トップガン)の兵士と教官(トムの役)が、最新鋭戦闘機で超低空飛行の技を使って電磁波攻撃をかわし、レーザー誘導弾で施設をぶっ壊しに行く。ところが逆にミサイルを撃たれて命からがら逃げて、敵地の戦闘機を奪い、トップガン仲間の訓練成果に助けられて無事に逃げ帰るという、国防総省の協力に答えるオチになってるとか。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」