日韓映画界の埋めがたき彼我の差…映画「モガディシュ 脱出までの14日間」大ヒットで浮き彫り

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 コミカルなやりとりと人間味豊かなキャラクターが深刻な話の中にも笑いと共感を誘う。国同士の対立を超えた生命賛歌の物語で、とくに後半の脱出サバイバル劇はアクション映画が得意なリュ・スンワン監督の真骨頂といえる。スケール感にあふれ、確かに超大作の風格があるが、大作といえば日本も先日、東映が製作費20億円の歴史大作の製作を発表したばかりだ。

「久々の思い切った企画で、映画ファンとしては歓迎すべきではあります。しかし、そもそも韓国で映画の平均製作費が上昇したのは、労働組合らの地道な戦いでスタッフのギャラなど労働環境が改善された結果です。日本は単発の大作企画に大騒ぎしている場合ではなく、韓国よりはるかに収入が低いといわれる現場の労働者に、しっかり利益を還元する仕組みを考えるべきです。韓国のように補助金や国費助成を増やすにしろ、海外市場でマネタイズするにしろ、クリエーターが安定して食える体制が伴わなければ長期的な質の向上は望めず、韓国映画との差は広がるばかりではないでしょうか」(前田氏)

 日韓の実写映画の勢いの差を見せつけるような、韓国ナンバーワン大作の出来栄え。そろそろ邦画界も本気で危機感を持たないとヤバイ。

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