桧山珠美
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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

イライラするNHK朝ドラ「ちむどんどん」を一刀両断! ストーリーが破綻していないか?

公開日: 更新日:

NHKは炎上商法歓迎?

 この5カ月を振り返っても平常心で見られたのはヒロイン暢子が子役の稲垣来泉だった頃、百歩譲って沖縄編まで。ヒロインが上京してからはイライラが募るばかり。

 例えば先週。またもお騒がせニーニー賢秀(竜星涼)がねずみ講に手を染め、足抜けするなら200万円払えと脅され、暢子(黒島結菜)が店の開業資金として貯めたお金を渡そうとする。暢子についてきた新聞記者の夫、和彦(宮沢氷魚)と幼なじみの智(前田公輝)はその受け渡しをぼーっと見ているだけ。乱闘騒ぎになり、パトカーのサイレンが聞こえるとたちの悪そうな人たちは逃げたっきり。

 乱闘に加わり、へなちょこパンチで応酬していた和彦。仮にも新聞記者なら拳よりもペンで勝負すべき。世にはびこるねずみ講の悪事をあばいて読者に注意を喚起するのが役割だ。それが逆に騒ぎを写真に撮られるってポンコツが過ぎる。しかもその写真が載った週刊誌がもとで退職する。写真は誰がどこから撮ったことになるのか。

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