桧山珠美
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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

イライラするNHK朝ドラ「ちむどんどん」を一刀両断! ストーリーが破綻していないか?

公開日: 更新日:

窃盗にねずみ講、食い逃げと犯罪の巣窟

 そのもととなったねずみ講の件も、ニーニーは過去に2度も同じ男(?)我那覇にだまされ、まただまされた。それをいさめるわけでもなく応援する母(仲間由紀恵)にも呆れる。さらにニーニーが失敗するたびに戻る養豚場の親子も何度だまされても受け入れる。

 今週は今週で、暢子が働くイタリア店の権利書を盗んだ元従業員の矢作(井之脇海)が今度は食い逃げで捕まる。しかも暢子の住む鶴見で。お互いに「まさかやー」と言い合う展開はもはやコント。しかも、その矢作に自分の店で働いてくれと言い出す暢子。ありえん。店の権利書を窃盗した窃盗犯も許し、ニーニーの数々の迷惑も許す、このドラマのテーマは「許し」か。

 いっそ、吉本新喜劇に監修してもらい、一斉にズッコケるとか、ドリフのコントみたいに上からタライが落ちてくるとかのノリがお似合いだ。

 沖縄本土復帰50周年に沖縄を舞台にした朝ドラでこれはない。あと1カ月でどんなに大団円になったとしても、イライラさせられた日々は決して忘れないだろう。

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