著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

仲本工事さんはテレビでの「優しいおじさん」そのまま…個性派集団には欠かせない存在だった

公開日: 更新日:

 20年以上前にトミーズの番組に一度だけゲストに来ていただきました。小学生の頃から、最高視聴率が40%を超えていたお化け番組「8時だョ!全員集合」を見て育った私にとってはまさにヒーロー登場でした。

■「それだけ年取ったんだ」とほほ笑んで…

 楽屋にご挨拶に伺って「子供の頃から見させていただいてましたので、感激しております」とお伝えすると「そう言ってくれる業界の人多いんだよね。それだけ年取ったんだ」とほほ笑んで「今日はよろしくお願いします」とわざわざ立ち上がって丁寧に頭を下げられた姿が今でもはっきり記憶に残っています。

 テレビで見ていたままの「優しいおじさん」そのままの穏やかな笑顔で、スタッフひとりひとりにもきちんと挨拶をされて本番へ。お笑いタレントには慣れ親しんでいる大阪のお客さんたちも、あのドリフの仲本さんの登場にいつもとは違うどよめきがあり、あらためて「全国区の方なんだなぁ」と再認識しました。

「全員集合」当時の裏話では、毎週の生放送に、企画会議は夕方から翌朝までかかることも度々あり、「リーダー(いかりや長介さん)が横になって考えてるの。後ろを見るとブーさん(高木ブーさん)も横になってて、考えてるのかと思ったら寝てるんだよね、おかしくて」と当時のことを明かしてくださいました。人気だった“体操コーナー”については「会議が長いから部屋を出て、体を動かそうと廊下かスタジオでバク転したんだよね。高校時代、体操部だったから。それを見た作家の人が『そんなことできるんだ!? コーナーでやれるんじゃない?』ってホントに始まって。あの時、バク転してなかったら体操コーナーはなかったんだよね」「今があるのはドリフのおかげ、ドリフがあるのはファンのみなさんのおかげですよ」と懐かしそうに楽しそうに話しておられました。

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