「談志師匠のお宅へステレオを直しに行ったこともあります」修理のお礼は…

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 電気屋の息子である小ゑんは、電気製品の設置や修理が得意だ。

「談志師匠のお宅へステレオを直しに行ったこともあります。見たら、スピーカーの配線が素人がやったようなハンダ付けなんです。『どこの電気屋がやったんですか?』って聞いたら、『それは小三治(オーディオマニアで有名)だ』と。『勝った!』と思いましたね(笑)。修理したお礼がわりに、師匠は『お化け長屋』を稽古してくれました」

 先々代小ゑんと当代小ゑんの心温まる交流である。二つ目になりたての頃の小ゑんは古典落語だけやっていた。

「ある時、『無精床』という床屋の噺のまくらに、美容院の話をしたら、それを聴いていた円丈師匠に、『君は新作ができる』と言われました。当時、円丈師匠は<実験落語の会>を主宰していて、新作をやる若手をリクルートしてたんですね。僕としては、仕事もない時期だったし、兄弟子の(夢月亭)清麿兄さんがメンバーだったこともあって、入れてもらいました。(立川)談之助さん、(林家)しん平さんが同時期に入ってます」

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