白鳥兄さんから「今のご時世を吹き飛ばす噺を」という宿題を出されて生まれた新作

公開日: 更新日:

 三遊亭白鳥作「任侠流れの豚次伝」は、全10話の大作である。そのうちの「任侠流山動物園」を「白鳥・三三 両極端の会」で演じ好評を博した。

「その後も白鳥作品を4本やらせてもらいました。2018年でしたか、兄さんが、『そろそろ俺の手から離れて、他のヤツの新作もやってみろよ』と言う。また上から物を言うなと思いましたが(笑)、その言葉に従って、(林家)彦いち兄さんの『掛け声指南』をやってみました」

 この噺も私は客席で聴いた。ボクシングのセコンドを務める東南アジアの青年が主人公で、たいへん面白かった。三三は古典と新作の二刀流を使えると確信したものだ。

「『流れの豚次伝』は、とうとう全10話覚えてしまいました。5日連続、連日2話ずつ演じる会を18年から全国で催しました。横浜にぎわい座を皮切りに、名古屋、大阪、広島、福岡と回って、最後に東京で開く予定でしたが、東京公演の直前にコロナ禍で中止になってしまい、それがようやく、来月できることになりまして」

 11月14日から19日まで、休みの16日を除く5日間、茅場町の東京証券会館ホールで「任侠流れの豚次伝通し公演」を行う。読者の皆さまにも、ぜひお出かけ願いたい。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  2. 2

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  3. 3

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  4. 4

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 5

    国民民主党・玉木代表「ミッション・コンプリート」発言が大炎上→陳謝のお粗末…「年収の壁」引き上げも減税額がショボすぎる!

  1. 6

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  2. 7

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  3. 8

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  4. 9

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  5. 10

    楽天が変えたい「18番は田中将大」の印象…マエケンに積極譲渡で“背番号ロンダリング”図る