南果歩が女性劇団員の性加害告発にダンマリ「海外進出したベテランなのに」と失望の声

公開日: 更新日:

 しかし、「残念です」はあまりに弱い。今年の日本映画界では性加害者の告発が相次いだ。映画監督の榊英雄氏、園子温氏、映画プロデューサーの梅川治男氏らの立場を利用したハラスメントの実態を、被害者が週刊誌で生々しく証言し、社会問題の一つになった。芸能界でも鈴木砂羽(50)、水原希子(32)、橋本愛(26)らが内部のハラスメントに言及している。

「恐らく、南にとってはあれが精いっぱいだったのでしょう。一応、大内さんに同情する体を取っていますが、当たり障りなさ過ぎて、まるで他人事として突き放している感じが文脈から伝わってきました。南はキャリアのある女優なのだから、日本芸能界の悪しき慣習にクサビを打ち込んで欲しかったですね。日本で『MeToo運動』が広がらないのは、告発者の知名度が低いことも理由の一つ。知名度が低いと『売名行為』などと言われて消えてしまいがちです。アメリカではアリッサ・ミラノさんが『MeToo運動』を最初に呼びかけ、期待を示した重鎮メリル・ストリープさんが呼応した。米国進出もした南さんが今回、声高に叫んでくれたらもっと違う展開があったと思いますよ」(民放テレビ局の女性スタッフ)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった