BTSの勢ぞろい動画にファン歓喜! 井筒監督が語る思い「彼らは未来に希望の火を灯してくれたけど…」

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 今やBTSは、ビートルズを知らない若い世代でも知っている世界的なグループだ。井筒監督もBTSの洗練された歌とダンスパフォーマンスを見た時、「この子らは断然、違う」と直感した1人だったという。今さらだが、BTSは「バンタンソニョンダン」の頭文字で、漢字で「防弾少年団」。井筒監督が続ける。

「この名の意味を知って、彼らの“断然感”に合点がいったよ。『バンタン』、つまり、『防弾』というコンセプトこそが世界中を虜にしているんだと。大人社会が若者たちに浴びせる偏見、抑圧、そんな“弾丸”を防御しながら、自分たちの価値観、思考を音楽を通じて伝えていく、というわけだ。

 ファンは誰もが『私たちを励ましてくれる』と言う。ファンクラブはそんな防弾チョッキのような彼らと共にいるので、『ARMY』と呼ばれるのも知って、うなずくばかりだった。何より『防弾』という語感が鋭い。世界の格差と貧困からいかにして身を守り合い、自由を求め合うか、その思いが、世界の若者の心を捉えて離さないのはよく分かる。『防弾』は今こそ刺さる言葉だ」

 ところが、BTSのメンバーは国家の理屈で兵役に就かされる。

 井筒監督は「朝鮮戦争などもうあってはならない。皆が戻ってきたら、『パッチギ!』でかけた平和を願う『イムジン河』をコーラスで歌ってほしいよ」と締めくくる。果たして……。

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