BTSの勢ぞろい動画にファン歓喜! 井筒監督が語る思い「彼らは未来に希望の火を灯してくれたけど…」

公開日: 更新日:

 今やBTSは、ビートルズを知らない若い世代でも知っている世界的なグループだ。井筒監督もBTSの洗練された歌とダンスパフォーマンスを見た時、「この子らは断然、違う」と直感した1人だったという。今さらだが、BTSは「バンタンソニョンダン」の頭文字で、漢字で「防弾少年団」。井筒監督が続ける。

「この名の意味を知って、彼らの“断然感”に合点がいったよ。『バンタン』、つまり、『防弾』というコンセプトこそが世界中を虜にしているんだと。大人社会が若者たちに浴びせる偏見、抑圧、そんな“弾丸”を防御しながら、自分たちの価値観、思考を音楽を通じて伝えていく、というわけだ。

 ファンは誰もが『私たちを励ましてくれる』と言う。ファンクラブはそんな防弾チョッキのような彼らと共にいるので、『ARMY』と呼ばれるのも知って、うなずくばかりだった。何より『防弾』という語感が鋭い。世界の格差と貧困からいかにして身を守り合い、自由を求め合うか、その思いが、世界の若者の心を捉えて離さないのはよく分かる。『防弾』は今こそ刺さる言葉だ」

 ところが、BTSのメンバーは国家の理屈で兵役に就かされる。

 井筒監督は「朝鮮戦争などもうあってはならない。皆が戻ってきたら、『パッチギ!』でかけた平和を願う『イムジン河』をコーラスで歌ってほしいよ」と締めくくる。果たして……。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    俺と巨人ガルベスの大乱闘の一部始終…落合博満さんのヘッドロックには気を失いかけた

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」

  5. 5

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  1. 6

    侍J井端監督 強化試合メンバー発表の裏に「3つの深謀遠慮」…巨人・岡本和真が当選のまさか

  2. 7

    メジャー今オフにも「二刀流ルール」撤廃の可能性…ドジャース&大谷翔平に他球団のやっかみ集中

  3. 8

    “児童ポルノ”で衝撃逮捕!日本サッカー協会・影山技術委員長の素性…「精神的な負担を抱えていた」の声も

  4. 9

    奈良の鹿愛護会が語った現場のリアル…「シカさんをいじめるな!」の裏に横たわっている大問題

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発