(3)災害医療は時間との勝負…「ドクターヘリ」が欠かせない
前回、病院船導入までの経緯を述べましたが、今回は病院船の役割について紹介します。
病院船には「脱出船」と「救護船」の2つの役割があります。
脱出船は傷病者を治療しながら、被災地以外の医療機関に運びます。被災地の医療機関が機能しない場合、できるだけ早く設備やスタッフが整った医療機関に運ぶ必要があるからです。
救護船は被災地の近くの海上に停泊し、「海上の病院」として、患者の治療に当たります。そのため、病院船には医薬品や医療機器の他、通信機器、生活物資などが搭載されます。たとえば、エアテント、エアベッド、担架、車いす、衛星携帯電話、トランシーバーなど。
ただし、現在運用されている病院船は、防災庁の自前ではなく、災害が起こった時に民間のフェリーを病院船として使う仕組みになっているため、これらの資材が船に常備されているわけではありません。資材は東大阪市の倉庫に保管されており、災害発生後に提携しているフェリーに積み込み、病院船に仕立てて活動することになっています(内閣府資料)。


















