イラン戦争に“宗教色”の危うさ…ホワイトハウスで祈祷、米軍指揮官が聖書を引用
イラン戦争が始まった直後、ホワイトハウスでトランプ大統領を囲む祈祷が行われた。約20人のキリスト教指導者が大統領に手を置いて祈る姿が拡散され、「まるでカルト宗教のようだ」という声も上がった。実は、この祈祷はアメリカでも異例の「政治演出」だった。
多民族国家アメリカには制度上の国家宗教は存在しない。戦時には歴代大統領が祈りを呼びかけたが、幅広い宗教に開かれた表現が取られた。ところが今回の参加者は、キリスト教でもほぼ福音派に限られていた。福音派は米国人口の約2割強だが、絶大な影響力を持つ宗教勢力である。
■主導するのは信仰局最高顧問
聖職者が一斉に手を置くのは福音派の一般的な祈祷形式だ。しかし「大統領を選ばれた指導者として聖別する儀式」のようにも映り、「権力の神聖化ではないか」との批判も広がった。これを主導したのが福音派の牧師で、第2次トランプ政権で新設されたホワイトハウス信仰局の上級顧問、ポーラ・ホワイトだ。


















