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佐高信評論家

1945年山形県酒田市生まれ。「官房長官 菅義偉の陰謀」、「池田大作と宮本顕治 『創共協定』誕生の舞台裏」など著書多数。有料メルマガ「佐高信の筆刀両断」を配信中。

ジーナ・ロロブリジーダは私とって世界一の美女だった

公開日: 更新日:

ジーナ・ロロブリジーダ(2023年1月16日没 享年95)

 私にとって、世界一の美女は愛称ロロブリジーダだった。エリザベス・テーラーでも、イングリッド・バーグマンでも、マリリン・モンローでもなく、彼女だった。

 1927年生まれのロロは、城山三郎や藤沢周平、そして石牟礼道子と同い年である。

 イタリア生まれで165cmと、外国人にしてはそんなに背が高くない彼女は、豊胸で、トランジスタグラマーと呼ばれた。

「世界で最も美しい女性」の名をほしいままにしたが、1947年のミス・イタリアを選ぶコンテストでは3位だった。4位がエレオノーラ・ロッシである。

 代表作はフランス映画の『夜ごとの美女』やハリウッド映画の『空中ぶらんこ』。

 前者ではアラブの姫を演じ、へそ丸出しの衣装で衝撃を与えた。

 川本三郎の『美女ありき』(七つ森書館)によれば、この写真のキャプションに「原爆女優」とある。

 このころ、アメリカ映画はセミヌードさえご法度で、それに比べてフランス映画は自由だった。ロロの肉体美はフランスで”発見”されたのである。

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