著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

吉本興業前会長・大﨑洋さんに「新喜劇やん。書けるやろ?」と言われて今の自分がある

公開日: 更新日:

 前々回、初対面でいきなり「いくくる(今いくよ・くるよさんの台本)書いたってや」と声をかけられそのまま「いくよ・くるよ」さんの楽屋に連れて行かれ、長年書かせていただくきっかけをつくってくださった大﨑洋前会長の続きを。

 大﨑会長はとにかくやると決めたら即実行の方。吉本新喜劇を担当されていた当時「吉本新喜劇やめよっカナ? キャンペーン」の最中の1990年1月末に、本社の廊下のすれ違いざまにいきなり「本多君、芝居書いてや」。

 あまりに突然だったので「芝居ですか?」と聞き返すと「新喜劇やん。書けるやろ?」「書いたことがないですけど……」と逡巡する私に「自分(君は)コント好きやん」「はい、コントは好きですけど45分の芝居が書けるかどうか……」「大丈夫や。一景、二景、三景、15分コントの3段積みや。書ける書ける~。とにかくいっぺん書いてみ。なんでも経験や」とすぐに現場担当者のところへ行くように言われ「頼むで~」と行ってしまわれました。

 ワケもわからず担当者のところへ行くと「君が本多くんか。大﨑さんから聞いてる聞いてる。しっかり書いてや。これがスケジュールや」と2月のポスターを見せられ、3週目か4週目に「作・本多正識 演出・檀上茂 タイトル未定」と書かれていたのです。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  2. 2

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  5. 5

    「存立危機事態」めぐり「台湾有事」に言及で日中対立激化…引くに引けない高市首相の自業自得

  1. 6

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  2. 7

    (2)「アルコールより危険な飲み物」とは…日本人の30%が脂肪肝

  3. 8

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  4. 9

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 10

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然