著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

吉本興業会長・大﨑洋さんとの台風のような出会い…突然「今いくよ・くるよ」のネタを書くことに

公開日: 更新日:

 今回は先日、吉本興業を退社された大﨑洋前会長のことを書かせていただきます。大﨑会長に初めてお会いしたのは1985年の2月の終わり頃だったかと記憶しています。阪神巨人さんとの打ち合わせで「うめだ花月」へ行った時でした。他の芸人さんの高座も見たいので、早めに行き「おはようございます~!」と入り口を入って、数歩進んだ時に後ろから「おい共演者、共演者」とポンポンと肩を叩かれて“何事?”と振り返ると細身で長髪にメガネのお兄さんが立っていました。

 “誰? この人?”と思っていると「本多君やろ? 阪神・巨人書いてる」「はい、そうですが……」と答えると「吉本の大﨑です。こないだのNHK、俺も違う場面で出てたんよ。せやから共演者や」と「課長・大﨑洋」と書かれた名刺を渡されました。

 “こないだのNHK”というのは「浪花の笑いの仕掛け人」というタイトルのNHK特集で多くの芸人さんや関係者が出演されている中「オール阪神・巨人の新人座付き作家」として、私も取り上げてもらっていたのです。

 慌てて「おはようございます。本多です。よろしくお願い致します」とこちらも作ったばかりの“漫才作家”と書かれた名刺を渡して頭を下げました。

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