著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

女性コンビ「爛々」は粗削りでネタも稚拙だが“雰囲気”を持っていた

公開日: 更新日:

 2022年、「女芸人№1決定戦THE W」決勝戦に初進出して全国のみなさんにもその存在を知ってもらった女性コンビ爛々。私はNSC大阪39期生として出会いました。

 ボケ担当で長身の萌々ちゃん(写真(左))は大阪生まれの大阪育ち、コテコテの「大阪人」で、高校時代からのコンビとNSCに入学しました。その年の秋のNSC学園祭では一番おもしろいコンビに選ばれていました。一方、ツッコミで小柄の大国ちゃん(同(右))は京都生まれの京都育ちの「京女」。この期の女性で最年長。セレクトショップのBEAMSで店長を務め、1時間にノリとシャベリだけで40万円を売り上げたというキャリアウーマンで「これは芸人だ!」とひらめき、NSCへ入学しました。

 そんな2人が12月にそれぞれの相方が突然辞めてしまい、萌々ちゃんがショックを隠してトイレで一人泣こうと駆け込んだら、先に相方がいなくなり困っていた大国ちゃんが入っていて、それでもドアをノックすると「ごめ~ん、入ってま~す!」という返事があり、その声を聞いた萌々ちゃんが「(相方は)この子や!」と直感で思い、ドンドンドン! とノックをして「コンビ組もう!」と呼びかけ、トイレで握手をしてコンビを結成したという漫画のような話をしていました。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 2

    巨人の“お家芸”今オフの「場当たり的補強」はフロント主導…来季もダメなら編成幹部の首が飛ぶ

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  5. 5

    国民・玉木雄一郎代表の“不倫相手”元グラドルがSNS凍結? 観光大使を委嘱する行政担当者が「現在地」を答えた

  1. 6

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  2. 7

    若林志穂さん「Nさん、早く捕まってください」と悲痛な叫び…直前に配信された対談動画に反応

  3. 8

    米倉涼子に降りかかった2度目の薬物疑惑…元交際相手逮捕も“尿検査シロ”で女優転身に成功した過去

  4. 9

    国民民主から維新に乗り換えた高市自民が「政治の安定」を掲げて「数合わせヤドカリ連立」を急ぐワケ

  5. 10

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで