著者のコラム一覧
尾上泰彦「プライベートケアクリニック東京」名誉院長

性感染症専門医療機関「プライベートケアクリニック東京」院長。日大医学部卒。医学博士。日本性感染症学会(功労会員)、(財)性の健康医学財団(代議員)、厚生労働省エイズ対策研究事業「性感染症患者のHIV感染と行動のモニタリングに関する研究」共同研究者、川崎STI研究会代表世話人などを務め、日本の性感染症予防・治療を牽引している。著書も多く、近著に「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)がある。

(2)ちぎれて取れなくなった靴ひもを抜いて…性的欲望は底深い

公開日: 更新日:

 私が川崎で診療所を開業した昭和の終わりは、バブル経済直前で男も女もエネルギーにあふれていた時代でした。人の欲望が行き交う色街ではさまざまな出来事が起きていて、診療所も“事件”には事欠きません。

 色街の診療所というと、患者はプロの女性や遊び人ばかりと思うかもしれません。しかし、性感染症という病気の性質上、遠くからやってくる一般の患者さんも大勢いました。

 ある日、お尻(肛門)から膿が出たという若い男性がやってきました。最初はお尻に玩具でも入れて直腸が傷ついて膿んだのかと思いました。しかし、そうではありません。超音波で調べると、膀胱内に大きな結石がある。しかも通常の膀胱結石よりも異常に大きい。

 聞くと、半年前に尿道に靴ひもを入れて“一人遊び”をしていたところ、ひもがちぎれて取れなくなったという。数日、尿道から出血したものの、しばらくして止まったのでそのままにしていたというのです。

 どうやらちぎれた靴ひもを核にして、膀胱内に結石ができたようです。それが膀胱の内壁を傷つけて、直腸に炎症が起きて膿が出ていたというわけです。こうなると開腹手術をするしかありません。

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