楽天・村林一輝はドラ1ルーキー宗山サマサマ…不遇をチャンスに年俸倍増の1億2500万円でサイン
1日、楽天の村林一輝(28)が契約更改を行い、6700万円アップの1億2500万円と倍近いアップを手にした。
今季は主に三塁手として137試合に出場し、打率.281、3本塁打、51打点。初タイトルとなる最多安打(144本)に輝き、三塁部門でベストナインとゴールデングラブ賞も獲得した。11月の韓国との強化試合では侍ジャパン入りを果たすなど、まさに飛躍の1年である。
昨季は遊撃で138試合に出場し、プロ入り苦節9年目で初めてレギュラーの座を掴んだ。にもかかわらず、楽天はその年のドラフトで「20年に1人の遊撃手」と評価された宗山(明大)を1位指名し、交渉権を獲得。これには村林も心中穏やかではなかったはずだ。
「球団の宗山への評価が高いこともあり、村林は遊撃の座を譲った。しかし、ハングリー精神が旺盛な村林は腐ることなく、三塁に活路を見いだした。結果的に守備の負担が減ったことも、打撃のプラスになったともっぱらです」(球団OB)
会見では「プロ入りした時はタイトルを取れるなんて思ってなかった。年々少しずつの積み重ねが形になってきたかな」と話した村林。努力の甲斐もあって、ドラ1ルーキーにはじき出された不運を見事、チャンスに変えた。


















