「認知症」と「オートファジー」の関係…リスク低下に期待
「オートファジー」は細胞内のゴミを分解しリサイクルするシステムであることから、さまざまな健康効果が期待されている。現在、トロント大学でオートファジーの研究と臨床現場への応用を試みる高橋利匡医師(トロント大学医学部招聘教授)に話を聞いた。
オートファジーは、「細胞内のゴミ(不要物)を発見→ゴミ袋(オートファゴソーム)に包む→分解屋(リソソーム)がゴミ袋と合体分解→リサイクル」という流れを踏んで行われる。
「オートファジーは、脳、心臓、膵臓、皮膚など体のあらゆる臓器に存在する細胞で行われています。オートファジーが低下すると、“ゴミ”が蓄積し、病気を引き起こし、老化を進行させます。言い換えれば、オートファジーを活性化できれば、細胞のゴミを除去して再生力がアップし、生活習慣病や老化関連疾患を予防し、健康寿命を延ばすことができるのです」(高橋医師=以下同)
オートファジーが関連する病気は多岐にわたる。老化・加齢に関連したものではフレイル、サルコペニア、循環器疾患では動脈硬化、高血圧、心筋虚血、代謝・内分泌疾患では糖尿病、脂肪肝、肥満、感覚器疾患では加齢性黄斑変性症、白内障、難聴。乳がんや膵がんなどがん全般にも関連し、また皮膚の老化も遅らせるので美容にもいい。


















