「16時間空腹ダイエット」は本当にオートファジーを活性化させるのか?

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トロント大学医学部招聘教授が解説

 オートファジー(自己貪食)という言葉を聞いたことがある人は多いだろう。大隅良典・東京工業大学栄誉教授がオートファジーのメカニズムを解明し、2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞したことで、一躍名前が知られるようになった。

 トロント大学医学部招聘教授の高橋利匡医師は、日本、カナダ、アメリカで培った医療と研究の経験から、オートファジーを臨床現場でも活用できないかとさらなる研究を行っている。オートファジーが生かせる病気や不調はいくつもあり、加齢や病気の予防、美容、体の回復力の向上などさまざまな場面で期待が持てる。

 一方で、根拠なく広まっている、いわば“オートファジー活用健康法”もある。代表的なものが「16時間空腹ダイエット」ではないか。

「現時点では、16時間空腹ダイエットに明確なエビデンスはありません。3つの臨床試験の結果がそれを示しています」(高橋医師=以下同)

 16時間空腹ダイエットは、1日のうち16時間は継続して何も食べず、残りの8時間で食事をするというもの。16時間の空腹時間を設けることで、体内でオートファジーが活性化し、細胞内の分解が促進され、脂肪燃焼や細胞の健康維持につながると考えられている。

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